犬の嘔吐や下痢で脱水症状なると危険
犬に限らず、人間も含めて、カラダを作っている組織は体液に包まれています。
体液は、ほぼ水で出来ており、その中に電解質、たんぱく質、栄養素や老廃物が含まれています。
動物のカラダが正常な状態であるためには、体液中の成分のバランスが一定に保たれていなければなりません。
犬が脱水症状になる原因
- 急性胃炎
- 下痢
- 急性腎不全
- 腎炎
- 重い感染症
- 熱中症
- 嘔吐
病気になると起きる脱水症状
動物が病気になると、体液中の水が失われ、脱水症状が起きます。
犬のカラダからは、尿や便、よだれ、鼻水、吐く息の水蒸気などと、常に水が失われています。
特に犬が病気になって、吐いたり、下痢をしたりすると、大量の水や電解質が失われることになります。それによって脱水症状が起きます。
発熱したときにはカラダは多くの水を必要とするので、いっそう脱水症状が重くなります。
脱水症状のカラダの現象
犬が脱水すると、皮膚は弾力を失い、皮膚をつまんで離しても、すぐには元に戻らない現象になります。また、口や目の粘膜が乾いたようになったり、目が落ち窪むなどの症状があります。
これら脱水の症状は、体液が体重の数パーセント失われただけで現れてきます。
犬の脱水症状がひどくなると
犬の脱水がひどくなって、体液が体重の10パーセント以上失われてしまうと、ショック状態になり、口の中や目の周りが青白くなって、ぐったりしてほとんど動かなくなります。
こうなると、急に死亡する危険もあるのです。
脱水症状の回復方法
犬に脱水症状がみられ、軽いうちに気づいたら、口から直接スポーツドリンクや、砂糖を少し溶かした水など与えます。このとき、通常の水を与えると、体内の電解質のバランスが崩れ、かえって脱水症状がひどくなる場合があります。
犬が自分で飲むことができなければ、スポイトで口に垂らして見ます。
それでも、飲まないようなら、点滴によって、栄養分や水分を補給することで回復することもあります。
脱水症状は犬の生命の危険信号
犬にとって、脱水は生命が危険にさらされている症状です。
病気以外にも、夏に熱中症にかかると、脱水症状になります。
炎天下に日陰がない場所に犬をつなぎっぱなしにしている、車の窓をしめて駐車場におきっぱなしにすると、短時間で脱水を起こしますので、注意が必要です。
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