全身または下半身に麻痺が起きる椎間板ヘルニア
事故で背骨を強打した犬は、カラダの後ろ半分、もしくは全身の麻痺が起きる場合があります。
また、長い間、首の骨や背骨に無理な力が加わるような生活をしていた犬にも、麻痺が出る場合があります。
麻痺による原因としては多々ありますが、一般的に椎間板ヘルニアによるものが多いのです。
全身または足の麻痺の原因
- 椎間板ヘルニア
- 首の骨の異常
- 脊髄の損傷
椎間板ヘルニアの場合
椎間板ヘルニアは、脊椎の骨と骨の間に挟まっている椎間板が押しつぶされて脱出した状態で、はみ出した部分が背骨の中の神経（脊髄）や、枝分かれしている末梢神経を圧迫するために起こります。
とても、強い痛みやしびれが起きる病気です。
軽いヘルニアでは
犬がごく軽いヘルニアになった場合には、安静をしばらく続けた後、症状が軽くなることもあります。
通常のヘルニア
安静だけでは完治しないヘルニアでは、犬は激痛と後ろ足また４本の足すべての痺れのために、苦しみ、カラダを動かすことを嫌がります。
重いヘルニア
椎間板ヘルニアが重いときには、ほとんど全身が麻痺して、動けなくなり、痛みさえもわからなくなります。
この場合には、手術によって、椎間板の脱出した部分を除去するなどして、脊髄の圧迫を取り除かないと、通常の生活ができるようにはなりません。
椎間板ヘルニアになる原因
椎間板ヘルニアは、ダックスフントのような胴が長い犬が年を取ったり、激しい運動を繰り返しているとなりやすいといわれています。
また、犬のしつけのつもりで、いつも犬の首をリードで引っ張ったり、のけぞらしたりしていると、なりやすいともいわれています。
さらに、急な階段を頻繁に上り下りさせても、首の椎間板ヘルニアを起こすことが多いようです。
また、椎間板ヘルニアになるのは、遺伝的な要因のものもあります。
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