犬の出血の原因と対処
犬が出血していたら、緊急事態です。
もっとも、出血の場所がどこであるか、それによって、原因をある程度は予測できます。
犬のカラダの内部から出血しているのか、外部から出血しているのかで、おおよそ分けることが出来ます。
怪我によって出血していて、小さな怪我の場合には、消毒してやれば、自然に治ることがほとんどです。また、避妊していないメス犬は生後1年以内から生理になって出血します。
犬が出血した場合の原因
- 交通事故による怪我
- 日常の怪我
- 異物の呑み込む
- 熱中症
- 中毒
- 鼻出血
- 急性腎炎
- 急性胃炎
- 胃潰瘍
- 出血性胃腸炎
- 肛門の病気
- ガン
- 泌尿器の病気
- 生殖器の病気
体内から出血している場合
さらに、血液が犬の口や鼻から流れ出ているのか、嘔吐物に混じっているのか、便や尿に混じっているいるのかで分けることができます。
口や鼻から血が出ている
たとえば、犬が交通事故にあって、口や鼻から血を出している場合は、口の中か内臓をひどく損傷している可能性があります。
口の中をみて損傷していないとしたら、内臓の損傷です。あわてて、抱き上げて動かすと損傷がひどくなり、死につながることもあります。
この場合は、犬を安全な場所まで、そっと移動させ、獣医師を呼ぶのが必要です。
血を吐いたり嘔吐物に血が混じっている
犬が血を吐いたり、嘔吐物に血が混じっている、もしくは、よだれに血が混じっている場合は、次の可能性が考えられます。
- 内臓の損傷
- 口か喉に異物が刺さっている
- 毒物をたべた
- 重い肝臓病にかかっている(2?3日後に死亡する可能性が高い)
- 内臓に重いガンが出来ている
吐いた血の色をみる
犬が吐いた血の色をみて、出血場所をある程度、想像できる可能性があります。
吐いた血が明るい色の場合は、「肺からの出血」で、黒っぽい色なら、「胃からの出血」であると考えられます。
血便が出る場合
犬が下痢をして、同時に便に血が混じっている場合は、肝臓病などの重い病気の場合があります。
また、肛門から出血している場合は、肛門腺が細菌に感染している場合があります。
血尿の場合
犬の尿に血が混じっている場合には、生殖器や泌尿器の病気が考えられます。
乳腺から出血している場合
授乳にしている犬で、乳から出血している場合には、細菌感染を疑います。子犬の授乳は直ちにやめましょう。
怪我で出血している場合
犬が怪我をして出血している場合は、小さな傷ならともかく、皮膚が裂けている、内臓が露出している、骨折しているかも知れないときは、重傷です。すぐ、動物病院へ連れて行きましょう。
皮膚がんになった場合
怪我もしていないのに、体から血が出てくる場合は、皮膚がんの可能性もあります。
ガンのある場所から血液や膿の混じった体液が流れ出てくるのです。犬はとてもガンになりやすい動物で、特に老犬になると、めずらしい病気ではありません。
皮膚がんを見つけるには
時々、犬の頭や首の周りなどの毛を逆なでしてあげ、皮膚に異物がないかチェックしましょう。
ガンがひどくなる前に発見すると、動物病院で治療して完治する可能性もあります。
スポンサーリンク
関連ページ
- 犬に大量のフケが出る
- 犬の被毛を掻き分けて、皮膚の表面を観察すると、フケが動いているように見えたら、そこにはツメダニが集団で寄生している可能性があります。そのまま放置すると皮膚炎になる可能性もあります
- 犬の血を吸うマダニ
- 犬の目のふちや耳の付け根や頬、肩、前足、ときには指の間などに小さい赤黒いダニが寄生することがあります。 お散歩中に草むらなどにマダニが潜んでいます。犬の血を吸って小豆大くらいに大きくなります。
- 怪我でショック状態
- 犬が怪我などでショック状態になったら緊急事態。ショック症状は、気を失っているわけではありません。ショック症状を放置しておくと、意識を失ってしまいますので、その前段階とみなければなりません。
- 耳をかいたり頭を強くふる
- 犬の耳の穴は、人間より複雑で通気性が悪いのですが、とても敏感で、複雑な耳の構造のために、外耳炎などの耳の病気を起こすのは珍しいことではありません。
- 目ヤニや涙が止まらない
- 犬の目は地面に近いところにあるので、砂埃やゴミが入りやすいのです。そのため、目が病気になったり、怪我をする可能性が高いのです。
- よだれがひどい
- 犬は口からよだれを出して、暑い時は体温を調節します。とくに、鼻先が短い犬種や、大型犬などは、よくよだれを垂らします。しかし、よだれを垂らしすぎていると病気のサインのこともあるのです。
- 犬の口臭がひどい
- 犬の口臭が病気のサインのときがあります。人間でも口臭が病気を疑わせることがあります。ときどき、犬の口臭をチェックするのは健康状態をみるのに必要な目安になります。
- 犬の白内障
- 犬の眼球の表面が白っぽく見えるか、眼球の奥が濁って白っぽくみえるのかで、原因は違ってきます。また、黒目や白目の変色で病名も違います。
- 急に太る痩せる
- 生活環境や特に食生活を変えたというわけではないのに、犬が急に太ってきた、痩せてきたとしたら、それは病気が原因なのではないかと疑ってみなければなりません。
- 犬が異常に水を飲む
- 犬は健康なときでもよく水を飲みますし、激しく運動したときなどは、かなり水を飲みます。しかし、運動もしないのに、たびたび、異常に犬が水をよく飲むようなら、病気を疑ってみましょう。
- 犬が脱毛
- 犬は初夏の頃や秋口には激しく毛が抜けます。これは病気ではありません。しかし季節による毛の抜け変わり以外で、全身の毛やカラダの一部の毛が激しく抜け落ちる場合は、病気による脱毛も考えられます。
- 犬がカラダを激しく掻く
- 犬が激しく身体を掻いて、引っかいたところの皮膚が赤く剥けてしまい、ただれてしまうことさえもあります。皮膚が炎症を起こしている場合などは、その痛みと痒みに苦しんでいることになります。