激しい呼吸と咳が続く病気
犬がいつもと違う苦しげな呼吸や、速くて浅い呼吸を繰り返したり、異常な咳きが出るようなら、重大な病気である可能性があります。
呼吸の異常で問題なのは、異物がのどにつまったり、肋骨が骨折しているときです。痛みのために浅い呼吸になるのです。
怪我のために胸腔の中に血液が溜まると、ゆっくりとした苦しいそうな呼吸や咳きが出て、もっとも緊急の処置が必要になります。
呼吸の異常や咳きをする原因
- 心臓の病気
- フィラリア症
- 呼吸器の病気
- 喉・気管支に異物がある
- ガン
- ケンネルコフ
- 内部寄生虫
- 中毒
- 胸腔の出血(怪我によるものが多い)
犬の呼吸でみる病気の可能性
呼吸が浅く速い場合
肺・心臓・腎臓などの病気や中毒でも、呼吸が浅く速くなります。
何日も咳きが続く場合
犬の咳きが何日も続く場合には呼吸器や心臓病が考えられます。夜になると、咳きをするなら、気管支虚脱か肺水腫の可能性があります。
また、乾いたような咳きを1日中するようなら、気管支炎、ケンネルコフ(犬のウィルス性風邪)、咽頭炎などの可能性があります。
タンが絡んだような咳きは、肺炎、気管支炎、肺の腫瘍、ガン、フィラリア症、寄生虫病などにかかっている可能性があります。
先天的異常
犬の先天的異常として、シーズー、パグ、ペキニーズなどの顔が扁平な犬によくあるのですが、喉の入り口が狭くて、年を取るとイビキがひどくなって、最後には呼吸困難になることもあります。
犬の異常な呼吸、咳きには受診
犬が運動したり、興奮した後には、息が荒くなるのは正常です。
しかし、それは数分間くらいです。
運動もしていないのに、異常な呼吸をしたり、咳が数日間も続くようなときには、怪我か病気を疑い、動物病院に連れて行って診察・治療を必要とします。
獣医師に行くときは、「いつから」「どのように」「どんな症状」かを的確に答えられるようにしましょう。
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