セント・バーナードのかかりやすい病気と寿命
セント・バーナードはスイス・アルプスの山深い修道院で、雪中遭難救助犬として使役されるようになり、20世紀初頭まで、たくさんの遭難者を救助しました。
19世紀初め、病気と先天性疾患で絶滅危機に陥りましたが、ニューファンドランドと交配させることにより、この犬種を存続することができたのです。
セント・バーナードは先端肥大症の体質をもち、巨大な身体が原因となって、様々な疾患があります。狭い家やマンション・アパートでの生活はこの犬種にとっては極めて不幸です。
例えば、脳下垂体の異常によって成長ホルモン過剰分泌のために、生後2~3か月間は体重が急増して骨格に過大なストレスがかかって関節などの形成異常が起こりやすいのです。
そのため、食事と運動の充分な管理が重要なのです。
また、まぶたの反転(内反症、外反症)も皮膚の異常成長によって生じ、
これが原因でかかりやすいのです。
それに、脊髄の異常による手足のまひやてんかんなども他の犬種より発症する確率が高いのです。
老犬になると、難聴になりやすいのも特徴です。
寿命:約8~10年
セント・バーナードのかかりやすい病気
- 股関節形成不全(50パーセント以上の確率で発症します))
- ひじ関節形成不全
- 眼瞼内反症・外反症、瞬膜外反症
- 悪性リンパ腫、骨肉腫(前肢の骨端から発生しやすい)
- 糖尿病
- てんかん
- 胃捻転
- 心筋症
- 突発性変性関節炎
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