プルドックのかかりやすい病気と寿命
プルドックはイギリスで動物虐待法が成立してから、
ブラッド・スポーツが禁止され、闘争に必要な獰猛さも取り去られ、
ブルドッグは番犬や愛玩犬となりました。
身体や顔に深いしわが多いため、皮膚炎になりやすく、
しわの間を清潔に保つことも必要で清潔にし、
薬用パウダーを振っておく必要があります。
フレンチ・ブルドックには多発しないものの、ブルドッグでは股関節形成が多く、痛みを我慢して歩行異常がわからない場合が多いので、飼い主が気が付かないということもあります。
また、足を引きずる重い症状になった場合、肩やひじが慢性過労のために関節炎を起こしていることもあります。この病気の治療は困難とされています。
上あご奥の軟口蓋がひどく垂れていると、運動や興奮によって、呼吸困難から窒息死する場合があり、これは外科治療で治すことが出来ます。扁桃腺にもかかりやすいのです。
出産時の問題
人の手で改良されたために、頭がとても大きくなり、
胎児が雌の骨盤より大きいため、自然分娩はほぼ不可能です。
出産はほとんどが帝王切開で人の手を借りることになります。
胎児の出産時奇形として、口蓋裂・睾丸停滞(オスの場合)、
尿管の位置の異常(異所性尿管)など先天的な異常が多いのも特徴的です。
成長時の問題
また、まつ毛の異常などによる流涙症、角膜潰瘍が多く、他の短頭種と同様、
鼻腔の狭窄による呼吸異常で成長が阻害されることがあります。
肥満と高温環境は最大の敵
鼻が短いため、体温調節が苦手で、いびきやよだれが多く、涼しい場所で飼わなければなりません。そのため夏季は冷房をした部屋から出さない飼い主も多いほどです。
また、その暑さに弱い性質のため航空会社はブルドッグ及びフレンチ・ブルドッグの、航空機への積み込みを断る決定をしているほどです。
犬や猫などは貨物室に乗せて輸送することができますが、滑走路上での待機時に、専用輸送かごが高温となり、暑さに弱いブルドッグが衰弱するためと言われています。
ブルドックの場合
寿命:約8~10年
14歳まで生きた例もあります。
フレンチ・ブルドックの場合
寿命:約10~12年
プードルのかかりやすい病気
- 眼瞼内反症・眼瞼外反症
- 水頭症
- 肺動脈弁狭窄
- 静動脈瘤
- 脊髄の一部欠損
- 口蓋裂
- 軟口蓋過長症
- 鼻腔狭窄
- 睾丸停滞(オスの場合)
- 異所性尿管
- 股関節形成不全(フレンチ・ブルドック)
- 膿皮症、皮膚炎
- 悪性リンパ腫
- がん(肥満細胞腫、生殖器・尿路系癌、胸部癌)
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